...足踏み辷(すべ)らして谷底へ落ち損なったことが度々あった...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...阿Qはちょうど二碗の黄酒(うわんちゅ)を飲み干して足踏み手振りして言った...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...おほ聲に足踏みして...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...トンと強く足踏みして...
太宰治 「斜陽」
...現在のわれわれの自然界に関する知識と利用収穫は依然として復興期以前の状態で足踏みをしていたであろう...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...誰も彼もそこで足踏みしているのは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...高々既得の常識水準に足踏みする結果しか得られないわけで...
戸坂潤 「思想としての文学」
...奴は俺をあの日までは避けていたじゃないか! 二週間もばったり俺のところへ足踏みもしなかったし...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...片足踏み違える者もなく...
豊島与志雄 「丘の上」
...もう二度と足踏みはしない!」とクリストフは言いながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...足踏みもならなくなっているばかりか...
豊田三郎 「リラの手紙」
...一足踏み出したが...
直木三十五 「南国太平記」
...六田越えて花にいそぐや一の坂芳野山第一本の桜かな花見えて足踏み鳴らす上り口花の山蔵王権現(ざおうごんげん)鎮(しず)まりぬ指すや花の木の間の如意輪寺(にょいりんじ)案内者の楠(くすのき)語る花見かな案内者も吾等も濡れて花の雨南朝の恨を残す桜かな千本が一時に落花する夜あらん西行庵(さいぎょうあん)花も桜もなかりけり(五月十四日)九○余が病気保養のために須磨(すま)に居る時...
正岡子規 「病牀六尺」
...三郎は足踏みをして...
森鴎外 「山椒大夫」
...足踏みをするような物音が聞えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼は原田どのへはもはや足踏みを致しません...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...急がしそうに彼女らは足踏みをしたり...
横光利一 「上海」
...もう足踏みしてくれるな」言葉の意味は厳(きび)しいが...
吉川英治 「旗岡巡査」
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