...その胸に片足かけるが早いか...
芥川龍之介 「将軍」
...私は足かけ八年住み慣れた札幌(さっぽろ)――ごく手短に言っても...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...事変がはじまっていつか足かけ三年...
犬田卯 「荒蕪地」
...ぼくはズルズルベッタリに足かけ三年...
田中英光 「さようなら」
...「丁度これで足かけ五年...
谷崎潤一郎 「刺青」
...兎(と)も角(かく)も足かけ四年の間同じ屋根の下に住み...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...足かけ四年ぶりに郷里の小豆島(しょうどしま)へ帰った...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...もう足かけ二年つづいている戦時研究の連続した緊張に...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...優姿(やさすがた)は足かけ三年の今でも...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...足かけ四年に過ぎなかつたが...
北條民雄 「青年」
...足かけ三年ぶりでこの師匠と弟子はジイッと顔と顔とを見合わせたのだった...
正岡容 「寄席」
...「ギガント」事務所のわきにフォードの幌形自動車がとまって、踏段に片足かけ、パイプをほじっているのは、縞シャツのアメリカ技師だ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...足かけ四日バタバタしながらものんびりして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もう足かけ三年お会いしないのに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...井戸べりに片足かけて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「新・平家」も足かけ五年めの春になった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ことしで足かけ四年目になる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...山の手のホテルの寝床の上で米良は彼女に片足かけていまでは彼は資本主義の出鱈目(でたらめ)な機構を利用し成金になっていた...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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