...例えば(かき)を見た事のない西洋人にを説明するよりも赤茄子(あかなす)のようだと話す方が早解りがするようなものであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...もちろんこの代理になる赤茄子の考が先方の頭のなかになくては駄目で...
夏目漱石 「創作家の態度」
...例えば(前の例で説明して見ますと)(かき)は赤茄子(あかなす)のごとしと云うと無論 simile を内職の内職くらいにしておりますが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...と赤茄子が実によく似ている似ないで...
夏目漱石 「創作家の態度」
...赤茄子は畠へ作ると沢山出来ますが食べ馴れない人は知らないで珍重しません...
村井弦斎 「食道楽」
...野菜でも赤茄子(あかなす)なんぞは畑へ作ると沢山出来て味も結構ですけれどもまだよくその味を知らない人が多いようです」第二百三十 赤茄子の味赤茄子の味を知らざれば共に西洋料理を語るに足らず...
村井弦斎 「食道楽」
...日本の茄子は生で食べられませんが赤茄子は生で食べるのが一番美味(おいし)いので...
村井弦斎 「食道楽」
...暑い時分山へ登る時菓物(くだもの)の代りに赤茄子と塩を少し持って行って喉(のど)が渇いたら谷間の清水へ暫く漬けて冷たくして...
村井弦斎 「食道楽」
...トマトソースを取りますのは赤茄子を二つに割って水と種を絞って鍋へ入れて弱い火で四十分間煮てそれを裏漉(うらご)しにして徳利のような物へ入れて一時間ばかり湯煎(ゆせん)にしてそれから壜(びん)へ詰めて口の栓を確(しっか)りしておけば何時(いつ)までも持ちます...
村井弦斎 「食道楽」
...赤茄子のジャムは売物にありませんからお家で沢山拵(こしら)えておおきなさいまし...
村井弦斎 「食道楽」
...マイナイスソースで赤茄子(あかなす)とチサとを和(あ)えてその肉に添えてサラダにしてもよし...
村井弦斎 「食道楽」
...これが手軽な赤茄子スープで赤茄子が三斤十八銭と見れば外の物が十二銭位かかりますから三十銭位で出来ますね...
村井弦斎 「食道楽」
...第七 赤茄子飯と申すのはペラオ飯よりも一層美味(おい)しいもので交際社会の献立に多く用いられます...
村井弦斎 「食道楽」
...それはやっぱりペラオ飯のようにバター大匙一杯でお米一合を狐色にいためて牛か鳥のスープ三合と裏漉(うらご)しにした赤茄子大匙五杯とを加えて塩胡椒で味をつけてペラオ飯の通りに煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...生の赤茄子のない時には壜詰のトマトソースを同じ分量で加えますが味は生の物に及びません...
村井弦斎 「食道楽」
...これには赤茄子ソースをかけると結構です...
村井弦斎 「食道楽」
...これも上等にすると赤茄子(あかなす)ソースかアンチョビソースを掛けて出します...
村井弦斎 「食道楽」
...葡萄酒を加うる時赤茄子のソースを交ぜれば味一層よし...
村井弦斎 「食道楽」
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