...十六七の、瓜実顔(うりざねがお)の色の白いのが、おさげとかいう、うしろへさげ髪にした濃い艶(つや)のある房(ふっさ)りした、その黒髪の鬢(びん)が、わざとならずふっくりして、優しい眉の、目の涼しい、引しめた唇の、やや寂しいのが品がよく、鼻筋が忘れたように隆(たか)い...
泉鏡花 「瓜の涙」
...ハッと気を引しめた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...村瀬も顔の筋肉を引しめていた...
豊島与志雄 「微笑」
...天明調はどこまでも引しめて五分(ぶ)もすかぬやうに折目正しく着物(きもの)着たらんが如く...
正岡子規 「俳諧大要」
...同時に引しめたところで芸術的発展の線の切先を下向せしめた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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