...されども他を益せんがために祈ることは神の最も悦び賜う所にして...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...神は人目の達せざる病床の中に神に依て霊化されたる天使の形を隠し置き賜うなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...同十四年己酉(きゆう)七月五日神祖(しんそ)より御朱印を賜う...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...己に願う人びとに善き物を賜うべきをや」だから神に甘えておりさえすれば大丈夫なのである...
永井隆 「この子を残して」
...しかも完全に行き届いた恩恵を絶えず賜うために...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...武帝の気に逆らって李陵(りりょう)を褒(ほ)め上げたときもまかりまちがえば死を賜うようなことになるかもしれぬくらいの懸念(けねん)は自分にもあったのである...
中島敦 「李陵」
...これ陛下が臣に賜うところの無二の賞典なり...
穂積陳重 「法窓夜話」
...宋徽宗(きそう)がその馬に竜驤(りゅうじょう)将軍を賜うたなど支那にすこぶる例多いが...
南方熊楠 「十二支考」
...初子の日に蚕室を掃除し初むる行事が宮廷に及ぼして子の日の御宴に玉帚を賜うて一盃やらかしたもうに至ったので...
南方熊楠 「十二支考」
...黒書院にて将軍家(家綱)に謁を賜う...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...この呂布へ賜うならば...
吉川英治 「三国志」
...上に善言して上より死を賜うも恨まずということだぞ」二ぼくっ...
吉川英治 「三国志」
...物を賜うかたちでしか現わされておらぬ...
吉川英治 「三国志」
...佐用(さよ)ノ庄(しょう)一所(しょ)を賜う...
吉川英治 「私本太平記」
...――徐々には、兄の尊氏にせまって、これまでの師直の罪科をかぞえ上げ、将来のためをも説いて、このさい彼を流罪に処すか、いっそのこと、死を賜うとして、切腹を命じるかの、いずれかの決断をせまるのを目的としてその方にもっぱら力をそそいでいたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...酒を賜うことになった...
吉川英治 「新書太閤記」
...お手をとって童蒙(どうもう)のお導きをして賜うたころから今日まで...
吉川英治 「親鸞」
...太政官の嘉賞を賜う事が第一でしょう」と...
吉川英治 「平の将門」
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