...平生(ふだん)寂寥の田の中が急に賑わい盛るので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...とにかく大した賑わいであるという評判...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...出船入船の賑わいを近く眺めて立ちつくしていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...乗降の客にしばらく賑わいましたが...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...神田明神様の宵宮の賑わいを抜けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その頃の街道筋の賑わいは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この事件にAのような証人が飛び出すことだけで新聞は賑わいます...
浜尾四郎 「正義」
...静寂な木立を後にして崖の上に立っていると芝居の内部の鳴物の音(ね)が瞭然(はっきり)と耳に響くように思われてあの坂下の賑わいの中に飛んで行きたいほど一人ぼっちの自分がうら淋しく思われた...
水上滝太郎 「山の手の子」
...女中に手を曳(ひ)かれて人込みにおどおどしながら町の片端を平生の服装(みなり)で賑わいを見物するお屋敷の子は...
水上滝太郎 「山の手の子」
...木場や佐賀町を控えて相当の賑わい...
山本笑月 「明治世相百話」
...こんな工合で秋葉の原は最後の賑わいを見せたが...
山本笑月 「明治世相百話」
...鎌倉白旗神社の楽人がわざわざ上京して特別の神楽奉納など大賑わいに...
山本笑月 「明治世相百話」
...朝は賑わい立ってくる...
吉川英治 「大岡越前」
...奥の丸のあの賑わいは」「いや...
吉川英治 「新書太閤記」
...家臣の猛者(もさ)をあつめて賑わい立つと...
吉川英治 「新書太閤記」
...それだけに、召使は、郷(さと)の住民にも、すぐ吹聴(ふいちょう)してあるき、全部落のよろこびとなって、門前は、賑わい立った...
吉川英治 「平の将門」
...ほかの座敷はみな宵のような賑わいだが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...祭の賑わいをわざと避(よ)けて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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