...』とお爺(じい)さんは私達(わたくしたち)夫婦(ふうふ)に向(むか)って諄々(じゅんじゅん)と説(と)ききかせて下(くだ)さるのでした...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...先刻(さつき)は急(いそが)しい時で……』と諄々(くどくど)弁疏(いひわけ)を言つて...
石川啄木 「足跡」
...重々しい力の無い聲に出來るだけ抑揚をつけ諄々(くど/\)と説いたものだ...
石川啄木 「赤痢」
...諄々(くど/\)と挨拶したのもあつた...
石川啄木 「鳥影」
...何遍苦い顔をされても少しも尻込(しりごみ)しないで口を酸(す)くして諄々(じゅんじゅん)と説得するに努めたのは社中の弓削田秋江(ゆげたしゅうこう)であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...諄々(じゅんじゅん)と説いて聴かせるようにすること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...諄々(じゅんじゅん)と物語るのだった...
徳田秋声 「縮図」
...諄々(じゅんじゅん)として説きはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...諄々(じゅんじゅん)と話しつつあるにかかわらず...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこでこの世を終りなさいました」八十九お婆さんはなお諄々(じゅんじゅん)として語りつぎ...
中里介山 「大菩薩峠」
...例へば文章を書くにしても……」先生は得意らしく身振り手振りで諄々(じゆんじゆん)と説き出したが...
南部修太郎 「猫又先生」
...島吉兄哥は飛んだ縮尻(しくじり)をするところさ」平次は諄々(じゆん/\)として説き聞かせました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今度彼に会つたら諄々と説明しなければ己れの沽券に係はると唇を噛んだ...
牧野信一 「老猾抄」
...諄々(じゅんじゅん)と...
吉川英治 「大岡越前」
...諄々(じゅんじゅん)...
吉川英治 「三国志」
...おすがり申そうというお考えなのです」諄々(じゅんじゅん)と...
吉川英治 「親鸞」
...平次郎の耳の垢(あか)の隙間から諄々(じゅんじゅん)と入ってくる上人のことばは...
吉川英治 「親鸞」
...諄々(じゅんじゅん)たる沢庵のさまを見るべく...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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