...横文字の読める若隠居なぞは...
芥川龍之介 「雑筆」
...また工夫をすれば健康者にはたやすく読めるが...
石原忍 「色盲検査表の話」
...自分で本を読めるようになろうというような努力はまるでしませんでした...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...お前は本当に字が読めるのかえ」孔乙己は弁解するだけ阿呆らしいという顔付で...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...六カ月目には字引なしでいい加減本が読める...
大杉栄 「獄中記」
...重母音を自己流に分けたり合したりすると短歌と同じ口調に読めるものが多数にある...
寺田寅彦 「短歌の詩形」
...「それが読めるかね...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...一月に普通の社会人が読める頁数には制限があるものだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...十一時に宿へつくとすぐ湯へ入って、私は原稿を書けるし、本が読めるし、恋人に逢えるし(もし、有ったとしたら――実際私がこんなに、度々、大阪へくるのに、一人の愛人も無い、ということは淋しいことにちがい無い)、そうした時間の利用に、超特急よりも、夜行列車よりも、経済的である...
直木三十五 「大阪を歩く」
...娘の方が紙を引っ張った」「読めるかしら」「手前たあ...
直木三十五 「南国太平記」
...あざやかに読めるものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「日本字が読めるのは感心ですね」というのも...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...あの青い眼鏡(めがね)でだけ読める仕掛けを...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...自分に向けられた思考はすべて読めるので...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...この間本が読めるのがめっけものなり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今年一年もかゝつたら原文で本が読めるようになり...
牧野信一 「歌へる日まで」
...雑作なく読めるやうになるから...
宮原晃一郎 「虹猫の話」
...仮名ならもうすっかり読めるし...
山本周五郎 「ちいさこべ」
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