...食卓に対して口誦するを例とす...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...例へば本書九〇頁「鷺の歌」を誦するに當て讀者は種々の解釋を試むべき自由を有す...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今のような文句を暗誦するところを見れば...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...「誰か白頭の翁に伴はん」と云う句などを誦する時は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...まるで學科を暗誦するみたいにいつまでもうじうじ考えたり...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ノートでも暗誦するやうな口調で言つた...
中村地平 「悪夢」
...まさか李太白の鶴のように「松籟譜」を朗誦するというのではありますまいね」「李太白どころかモツァルト風のギャヴォットを唄うのです...
久生十蘭 「魔都」
...私達は唯口誦することによつて心の糧とするばかりである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私は箱根に遊ぶ度にいつもこの歌を思ひ出して口誦する...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そのよさが分りたいなら野に出て秋風を三誦するに限る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その度に甲板に立つてこの歌を朗誦する私を内海の鴎は聞きあきたことであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...七章を諳誦することと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一誦するたび十二階頂上の大観が手に取るやうに目前に蘇り...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...其長歌若干首、之を誦するに、壯士劍に舞へば、風、木葉を振ふが如し...
正岡子規 「東西南北序」
...咳唾(がいだ)珠(たま)を成し句々吟誦するに堪へながら...
正岡子規 「俳人蕪村」
...詩を誦する時に之を併せ用ひ...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...恰も物の哀れを知る頃のわれ等は共に好める詩歌を誦するにも感極まりて屡々泣きぬ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...千巻の経を読誦するも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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