...妖怪を語らうとするのではない...
泉鏡花 「遺稿」
...三人は東金(とうがね)より買い来たれる菓子果物(くだもの)など取り広げて湖面をながめつつ裏なく語らうのである...
伊藤左千夫 「春の潮」
...私がここで語らうと思ふのは...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...いつしか愛を語らう仲になりました...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...以下森厳の気に満ちて二三行語らうと思ふ...
中原中也 「音楽と世態」
...語らうにもどうにも手の附けやうがないから...
中原中也 「一つの境涯」
...私は嘗(かつ)て陥落した海のことをその浪のことを語らうと思ふ...
中原中也 「山羊の歌」
...山沿ひの道を乗手(のりて)もなく行く自転車のことを語らうと思ふ...
中原中也 「山羊の歌」
...哀別海は見たれど海照らず山は見たれど山照らず時雨の雲の雨の戸にわがためぬれた人もあり中仙道は山の国常陸(ひたち)鹿島は海の国これがたまだま五十里の山を越えたる別れかよ烏しば啼くしばらくは山のあなたで啼けばよい今宵一夜(いちよ)を哀別の涙で共に語らうよ...
野口雨情 「別後」
...自分はそれを語らうとした...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...なほ時について語らうとすれば...
波多野精一 「時と永遠」
...もはや何ごとも語らうとしない...
原民喜 「かげろふ断章」
...もし後日あの事を書いたり語らうとすると...
原民喜 「長崎の鐘」
...僕は一つの比喩を語らう...
堀辰雄 「詩人も計算する」
...なるほど大原は食卓(てーぶる)の前に坐して今日の用事も忘れたる如く楽しげに食事をなして頻(しきり)にお登和嬢と何事をか語らう様子...
村井弦斎 「食道楽」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...この妓が私のこれから物語らうとするところの「彼の女」であつた...
吉井勇 「酔狂録」
...語らうこともできず...
吉川英治 「三国志」
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