...それを語らうとするのである...
有島武郎 「描かれた花」
...吾々は十五六人語らうて...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...三人は東金(とうがね)より買い来たれる菓子果物(くだもの)など取り広げて湖面をながめつつ裏なく語らうのである...
伊藤左千夫 「春の潮」
...別に何も語らうとしなかつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...十九歳の元旦のできごとから物語らう...
太宰治 「猿面冠者」
...王の許に立戻り一伍一什を物語らうとするのであつた...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...久しぶりに二人きりで語らう隙を得ました...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...奥と楽しく語らう味を...
直木三十五 「南国太平記」
...自分が氏に就いて語らうとするのは早計である...
萩原恭次郎 「純情小曲集」
...私の正に語らうとしてゐる情操のすべてが表象されてゐたわけだ...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...もはや何ごとも語らうとしない...
原民喜 「かげろふ断章」
...もし後日あの事を書いたり語らうとすると...
原民喜 「長崎の鐘」
...万(よろず)秘密を厭(いと)い善悪ともに互いに相語らうを常とせり...
福田英子 「妾の半生涯」
...「文藝的な餘りに文藝的な」の最も緊要なる部分のみに就いて語らうとする...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...誰が怒について眞劍に語らうとするのであるか...
三木清 「人生論ノート」
...それを歴史に語らうとは試みない...
柳宗悦 「雑器の美」
...五私はこゝで他の多くの紙漉場で廻り会つた紙に就いて一括して語らう...
柳宗悦 「和紙十年」
...汝が私語く時私は聴き、私が祈る時汝は私に聴く!私は永久に汝に面し、汝と語らう...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
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