...豐吉だけ誇りかに手を擧げた時は...
石川啄木 「二筋の血」
...ミスがイギリス人であるといふ誇りから...
鈴木三重吉 「青い顔かけの勇士」
...あな誇りかの物めきや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...すみれの花くらいの小さい誇りかも知れないが...
太宰治 「パンドラの匣」
...それは出来なかったのです」私は自分の慎みをいくらか誇りかにいうと女主人はそんなことは無用のことだというように...
近松秋江 「霜凍る宵」
...誇りかな香りを放つ髪...
富永太郎 「俯瞰景」
...我々は東京で文明の新空気を吸っているという誇りから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...愛を歌はせ給ひたる大いなる黒き瞳も誇りかのかの女神アスタルテ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...この調練師(ならして)は誇りかに...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...さうよ!」と美女は誇りかに語を継いだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...誇りかにあたりへ眼を配りながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...やをら誇りかに両手を腰につがへて前へ進み出るなり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...崩れた防風林の誇りかな歌の間に失われた自由の嶺は鋭く身を反らそうとする!)褐色の急潮が鳥のようにきらめく紫色の翼をあげて黒い漁船の列りを載せた端正な海の横顔をはたとうつとめくるめく光焔を青い鉱床に転がしながら太陽な天空の剥片をめぐりながら一色に塗り潰された宇宙の片麻岩の岩壁のすきまえ沈んで行く二つの空は明るい暗の中に溶けこみ黒い海狼と共に...
槇村浩 「青春」
...誇りかに振舞うのが見える...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...誇りかな気軽い態度で...
夢野久作 「怪夢」
...誇りかに閃めき透り初めた...
夢野久作 「二重心臓」
...優しい秋誇りかな春に比べて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...もつと誇りかにしてゐなければなるまい...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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