...俳句は季題を詠ずる文学なりと断定を下してしまってもいいのでありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...そういう場合に(16)のように「俳句は季題を詠ずる文学なり」とすることは多少無理ともなりますから...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...ぜひとも各人たやすく連想の起こり得るようなものを詠ずる必要がある...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...また仮に人事を詠ずる場合にもほとんど人間を天然物と同じようなふうにみて...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...鑛毒鑛毒地被害民の惨状を詠ずる歌一首並反歌下つ毛の足尾の山は...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...芭蕉(ばしょう)のごとく消極的な俳句を造るものでも李白のような放縦な詩を詠ずるものでもけっして閑人ではありません...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...平家を詠ずる歌の中にも 西海の青にも似たる山分けて閼伽の花摘む日となりしかな といふのがある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...なるべくその時候の景物を詠ずる事...
正岡子規 「俳諧大要」
...支那の古事風景等を詠ずる場合はもちろん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...ただ自己を本としてこれに関聯する事物の実際を詠ずるに止まれり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...支那の古事風景等を詠ずる場合は勿論...
正岡子規 「俳人蕪村」
...何ぶりなどと詠ずる者多くは卑俗厭(いと)ふべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...西洋の詩は東洋の詩に比して天然を詠ずる事少き故に...
正岡子規 「人々に答ふ」
...古歌に詠ずる所筑前第一の高山なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」詩は梅を詠ずる作と瞿麦(なでしこ)を詠ずる作との間に介(はさ)まつてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」後者の詠ずる所は例の蘭草(らんさう)の藤袴(ふぢばかま)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...草花を詠ずること前後十六種に及んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其詠ずる所尽(こと/″\)く取つて以て風土記に代ふべき也...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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