...何山姫に布晒すらん」と詠ずるもの...
高木敏雄 「比較神話学」
...無常などを詠ずるとしましても必ずそれは季のものを詠みこむのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...ぜひとも各人たやすく連想の起こり得るようなものを詠ずる必要がある...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...そうしてその詠ずる所のものは...
高浜虚子 「俳句への道」
...彼は手を袖にして春風落花を詠ずるが如き...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...私も徒に花鳥風月を詠ずる時勢に非ずと思い...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...鑛毒鑛毒地被害民の惨状を詠ずる歌一首並反歌下つ毛の足尾の山は...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...総(すべ)て人事以外の事物を詠ずるなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...試みに或(あ)る大観を取て詠ずるも...
正岡子規 「俳諧大要」
...その意匠は極めて古き代の事を当時自身がその事に当りしことの如くに詠ずるなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...茶の花を詠ずる空前絶後の名句なりと思へり...
正岡子規 「俳句の初歩」
...芭蕉集中牡丹を詠ずるもの一...
正岡子規 「俳人蕪村」
...ただ自己を本としてこれに関聯する事物の実際を詠ずるに止まれり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...これ余がかつて唱道したる「俳句は天然を詠ずるに適して人事を詠ずるに適せず」といふ議論を事実的に打破したるが如し...
正岡子規 「墨汁一滴」
...右馬の頭は生絹の詠ずる歌をよむときに...
室生犀星 「荻吹く歌」
...古歌に詠ずる所筑前第一の高山なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」詩歌の石蒜を詠ずるものはわたくしの記憶に殆無い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」後者の詠ずる所は例の蘭草(らんさう)の藤袴(ふぢばかま)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
便利!手書き漢字入力検索