...しかし滞留は財布が許さない...
種田山頭火 「行乞記」
...少しも気を許さない...
徳田秋声 「躯」
...党員を一人もメンバーとして送ることを許さないというのは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...男は病院に泊ることを許さない規定だったが特別に許された...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...よし勇気があったにしたところが身体が許さないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...出て来たところで彼の良心が許さない...
中里介山 「大菩薩峠」
...預り主としてのお角さんの立場が許さない...
中里介山 「大菩薩峠」
...主人以外の人には一指を触るることを許さないはずのものであるべきに...
中里介山 「大菩薩峠」
...何だか気が落ちつかなくって変に苦しいです」「そりゃ向うでも君に気を許さないからさ」十四こう云われて見ると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...夫は私のことを決して許さないでしょう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...状況が許さないので貧民窟の医師になり下がった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...この全體的なる破壞から生ずる世界は窺知することを許さない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...ちちうがあつたら許さないと仰やいましたらう...
三木竹二 「いがみの権太」
...家族も許さないのに恋愛をして良人(おっと)を持ったということは女の第一の恥と聞こえるからね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...誓言のためでも比喩のためでも許さない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...帯刀も許さないだろう...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...彼の鎌倉に入るを許さない...
吉川英治 「源頼朝」
...思えば何人の予測も許さない...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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