...これを要するに氏の僕に言わんとするところは...
有島武郎 「片信」
...「我々近代人は」というのを「我々性急(せっかち)な者共は」と解した方がその人の言わんとするところの内容を比較的正確にかつ容易に享入(うけい)れ得る場合が少くない...
石川啄木 「性急な思想」
...と言わんとするを医師は制して...
泉鏡花 「活人形」
...しかしヨブのこの答を借りて我らは「誰か汝らの言いし如き事を知らざらんや」と言わんとする...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...「君の言わんとすることがおぼろげに分かってきた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...私の言わんとすることも大部分は既に言い尽されたのであります...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...禹徳淳がむっとして何か言わんとする時...
林不忘 「安重根」
...何かを言わんとするあらゆる音楽は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その言わんとするところを言わせようと催促しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...言わんとするところを忌憚(きたん)なく正直に言っているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕のここに言わんとすることは...
新渡戸稲造 「自警録」
...僕の言わんとするところは各自には冒すべからざる所信または思想がある...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...彼は更に言わんとする時...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...左様にあたしは美しくない」「お前が言わんとする真の意味を諒解した...
久生十蘭 「だいこん」
...いまやコプリが言わんとすることもほとんど分かる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...愚考は古人のいうた通りに言わんとするにてもなく...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...その内には自分がまさに言わんとする事どもを少なからず説かれおり...
南方熊楠 「十二支考」
...T「買ってとらすぞ」と云われて徳兵衛「アノそれは」と言わんとするのを...
山中貞雄 「なりひら小僧」
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