...言わば被害者の総代みたいなものだから...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...この水路はまあ言わば鋤で掘り出されてるようなものなのさ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...言わばこの地上に大平安(たいへいあん)の時が来たのだった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...この不可能事を化して可能にする魔術師の杖(つえ)は何かと調べてみると、それは、言わば、具体的事実の抽象一般化、個別的現象の類型化とでも名づけるべき方法であると思われる...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...これは言わば固液気三態の原子構造の説明と見られる...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...言わばかろうじて平衡を保っている不安定な機械(メカニズム)のどこかに少しのよけいな重量でもかかると...
寺田寅彦 「笑い」
...実験対象の言わば外から加えられ得るに反して...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...もっとも聡明(そうめい)なる人といえども幾人あるであろうか? それは言わば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこで言わば自分で自分を埋没さしてしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...言わば全体が笛吹川の谷であることは竜之助もよく知っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...言わば「客観されたる主観」「表現されたる主観」である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...言わば「民智の粋」(A proverb is condensed popular wisdom)である...
穂積陳重 「法窓夜話」
...その分量よりして言わば消極的美は美の半面にして積極的美は美の他の半面なるべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...僕にとっては言わば一挙手一投足の労で足る...
三好十郎 「俳優への手紙」
...言わば公式な知人の中から...
三好十郎 「肌の匂い」
...言わば沖縄島内における宝貝の頸飾りの禁止によって...
柳田国男 「海上の道」
...語を換えて言わば岡方の百姓はかねて浜方の百姓をする訳には行かなかった...
柳田國男 「地名の研究」
...言わば我々が伸びをするようなものである...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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