...その物言いぶりが何よりもよく語っていた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...わけのわからぬ横柄なものの言いぶりであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...もう何にもない」まるで義理で口を利くような物の言いぶりをする...
近松秋江 「うつり香」
...七 『賢い人と話す興味』物の言いぶりもやはり同じようであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...有難うございます」万のは差図(さしず)をするような言いぶりでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...遊行上人も米友の言いぶりを聞いて微笑しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでも人を食ったような物の言いぶりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこに何かの確信があるような言いぶりがお君によく思い合わされると共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...こちらではまた御宝物のお風入れがあったりするのではありませんか」女中たちはお松の迂闊(うかつ)を笑うような言いぶりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...お上りなされと申すに」その言いぶりが穏かでないことよりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...物を言うにも無邪気な言いぶりではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...大風(おおふう)な侍の言いぶりであったのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪罵の言いぶりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにぶんお見知り置かれまして」変な言いぶりになってきた...
中里介山 「大菩薩峠」
...団十郎の芸には心酔している言いぶりだった...
長谷川時雨 「市川九女八」
...押しの強い言いぶりだ...
南方熊楠 「十二支考」
...別人のようにガラリと変った今の伝法(でんぽう)な物言いぶりはどうしたものか...
吉川英治 「江戸三国志」
...その怨みを!」「でも――親の仇(かたき)ではないからなあ」周馬が歪(ゆが)んだもの言いぶりに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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