...その白刃の触れ合う音...
芥川龍之介 「邪宗門」
...時々触れ合う胸の辺の肌触り...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...重い鍵を掛けているらしくガチャガチャと金属と金属との触れ合う音が耳を打ってくるのであった...
橘外男 「逗子物語」
...両方の食堂では食器の触れ合うような音の簡単な旋律が繰り返される...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...二人の心がぴたりと触れ合う話を交えたこともあるけれど...
豊島与志雄 「野ざらし」
...僕達は互に触れ合う面が悪いんだ...
豊島与志雄 「二つの途」
...上下(うえした)の睫(まつげ)の触れ合うほど...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...永久に触れ合う機会がないのだから...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...この二つが広い大西洋のまん中で偶然触れ合うということは...
牧逸馬 「運命のSOS」
...グラスの触れ合う音や女給たちの陽気な声が聞こえていた...
松本泰 「宝石の序曲」
...触れ合うばかり近寄っていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...両方の指先が軽く触れ合うような工合に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...時々瀬戸物の触れ合う音に混って彼女の声が聴えて来た...
宮本百合子 「或る日」
...二人は槍の穂先と穂先とが触れ合うほどに相対した...
森鴎外 「阿部一族」
...私には心と心とが触れ合う想いがある...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...皿小鉢の触れ合う音に紛れて二人は仲よく囁(ささや)き合っているが...
夢野久作 「人間レコード」
...少しも二人の話が触れ合うところがなくとも...
横光利一 「旅愁」
...はや相触れ合うばかりに見えたとき...
吉川英治 「剣の四君子」
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