...いずれ親譲りがある筈だった財産というのも...
海野十三 「雷」
...博士夫人には親譲りの一寸した財産があったということ...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...親譲りの禿頭だつたら何(ど)うしたものだらう...
薄田泣菫 「茶話」
...先刻から金茶の胸当に親譲りの黒紋付の上着を重ねた紋付鳥がたつた一羽...
薄田泣菫 「独楽園」
...累代のしにせでもなければ親譲りの商家でもない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...親譲りの漁師じゃ...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...親譲りの財産とか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それでこの親譲りの簡易測角器械さえあれば...
寺田寅彦 「自由画稿」
...矢張り親譲りのものである...
直木三十五 「死までを語る」
...だが、二人とも、親譲りの、強情っ張りだからの」「頼まあ、俺、じゃあ、行くから」南玉は、頷いて、元の座へ戻りかけた...
直木三十五 「南国太平記」
...あの肖像に話してくれ」親譲りの背広を着た男は...
夏目漱石 「虞美人草」
...今考えるとこれも親譲りの無鉄砲から起(おこ)った失策だ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...親譲りの金がありすぎて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親譲りのこの店が狙いだったのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その親譲りの恐怖心を棄(す)ててしまえ...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...どうもお酒が過ぎると……親譲りの血統で――」などと母は...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...親譲りの飲酒癖が次第に高まって来まして...
夢野久作 「暗黒公使」
...親譲りの無口でブッキラボーで...
夢野久作 「超人鬚野博士」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??