...「よし! きっと恩になるな!」しかし甚内は見返りもせず...
芥川龍之介 「報恩記」
...見返りもしないで...
泉鏡花 「歌行燈」
...」と見返りもしないで先に立って...
泉鏡花 「婦系図」
...鷲郎は見返りて、黄金丸に打向ひ、「怎麼に黄金丸、彼処(かしこ)を見ずや...
巌谷小波 「こがね丸」
...王宮の露台に佇んで凝乎(じっ)とこちらを凝視(みつめ)ていられる太子殿下のお姿を見返り見返り退散しましたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...尚ほ見返り/\段々登つてゆくに從ひ...
近松秋江 「箱根の山々」
...「これらすべての見返りとして...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...思いきりわるく見返りながら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...後ろを見返り見返り路地の外へ遠ざかって行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お前は? 主人の寢る世話をしないのか」平次はお源の取濟ました顏を見返りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一廻れば大門の見返り柳いと長けれど...
樋口一葉 「たけくらべ」
...見返りもせずに静々と廊下に出て行った...
夢野久作 「女坑主」
...そのあとを見返りもせずにニコニコと笑いながら引返して来て『サア皆...
夢野久作 「近世快人伝」
...石柱の下に静まり返っている白菊の鉢を見返りながら腕を組んで考え込んだ...
夢野久作 「白菊」
...呉羽嬢は見返りもせずに死骸に近付いて...
夢野久作 「二重心臓」
...奇妙な泣き笑いみたような表情を凝固させているのを見返りながら...
夢野久作 「一足お先に」
...男にすれていて恋にはすれていない――見返りお綱も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「――そこにいる見返りお綱の...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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