...栲綱(たくづぬ)の白腕(しろたたむき)になれを卷く...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...栲綱(たくづぬ)の白腕(しろただむき)になれを巻く...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...白栲(しろたへ)の袖(そで)著具(きそな)ふ六手腓(たこむら)七に虻(あむ)掻き著き...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...縮(ちぢみ)を売りに行く女房の荒栲(あらたえ)を見返っておりますのよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...女房の荒栲は、縮を小腋(こわき)に当てて、右の手には竹笠を持って、蓑(みの)を着て外へ出て行こうとしているところを描いてあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...目にふるゝ物皆たふとく覺ゆるに白丁のほのめくを見てよめる歌三首かしこきや神の白丁(よぼろ)は眞さやけき御裳濯川に水は汲ますも白栲のよぼろのおりて水は汲む御裳濯川に口漱ぎけり蘿蒸せる杉の落葉のこぼれしを白丁はひりふ宮の垣内にこの日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...途に遙に小爆布をのぞむ多度山の櫟がしたに刈る草の秣が瀧はよらで過ぎゆく養老公園落葉せるさくらがもとの青芝に一むら淋し白萩の花養老の瀧白栲の瀧浴衣掛けて干す樹々の櫻は紅葉散るかも瀧の邊の槭(もみぢ)の青葉ぬれ青葉しぶきをいたみ散りにけるかも十七日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...栲窓は名を直寛(ちょくかん)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...栗本鋤雲は栲窓の弟である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...書は喜多村栲窓(きたむらこうそう)の校刻する所で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「て」は「栲(たへ)」即ち梶で...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...かつて荒栲(あらたえ)を着ていた我々にも...
柳田国男 「木綿以前の事」
...だが自分だけはおそらく栲衾(たくぶすま)の栲であろうと思っている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...栲は他の一つの木の種類であったと思う...
柳田国男 「木綿以前の事」
...府中すなわち今の静岡市の物産の中に栲布というものがあって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...右の栲布が果してタクと訓(よ)んだか...
柳田国男 「木綿以前の事」
...或いはまた「栲衾(たくぶすま)新羅(しらぎ)の国」などとも謂って...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その背景には更らに深い霞のおちに赤石連山が白栲(しろたえ)の峰をつらね...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??