...父三成の刑死前後二三年の間に出遇ったことや見聞きしたこと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...麗わしいものや珍しいものを見聞きするたびごとに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...五十歳に近い今迄に幾度か彼も見聞きして来た...
中原中也 「校長」
...この男の見聞きしたことから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中へ入つていろ/\の事を見聞きする前に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...楽しみとして見聞きすることは許さないではないから...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...私の見聞きしたことをお話した方がいいでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...この間に見聞きし事どもいささか記さんに管理部長殿は戸外に出で上着を脱ぎ捨てて自ら正宗の瓶の箱をこぢ明けなどす...
正岡子規 「従軍紀事」
...」といつたある歐洲文學者の言葉に感歎したり(之れは先日讀んだ谷崎精二君の小説の中で學んだ言葉)蟲の音が繁くなつて庭前(にはさき)に女郎花(をみなへし)が盛んに咲いたのを見聞きしながら何時の間に高原が秋になりかけたのかと...
正宗白鳥 「輕井澤より」
...親たちが熱心にその成立を祈っているのを見聞きしては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...見聞きする眼(め)に耳にはなやかな気分の味わわれることが多かった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼らはこれこそ親しく見聞きした事実であると保証しているのだから」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ヘイ……この六十年の間には色々と珍らしい世間も見聞きして参りましたが...
夢野久作 「斬られたさに」
...今この世に王となって現われて面白い事を見聞きしながら...
夢野久作 「白髪小僧」
...簾の内でこの場のもようを詳細に見聞きし...
吉川英治 「私本太平記」
...つぶさに見聞きしていた守時である...
吉川英治 「私本太平記」
...文談会の仔細を見聞きした者がないとは限り申さぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...そのため母が泣いた例をぼくらは何度も見聞きした...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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