...振返つて平吉と馬琴とを見比べると...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...突っ立ったままで荒っぽく二人を不思議そうに女中は見比べるのだった...
有島武郎 「或る女」
...宗像博士の顔を見比べるようにして...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...いちばん背かっこうや顔だちの似た男です」そういわれて見比べると...
江戸川乱歩 「影男」
...見比べるようにした...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...それでもじっと見比べると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私の手エにある薬の色と見比べるみたいにして...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...子供の顔を注視して後に再び両親の顔を見比べると...
寺田寅彦 「自画像」
...三人をかわるがわる見比べるようにして...
豊島与志雄 「渡舟場」
...下なる彩色の図面と見比べる...
中里介山 「大菩薩峠」
...女はチラと私と見比べるやうにして...
中島敦 「環礁」
...中の連中を順々に見比べるのであつたが...
牧野信一 「月あかり」
...立派な古典とその日本訳者とを見比べると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを見比べるともとの伝えはまだ判(わか)る...
柳田国男 「年中行事覚書」
...まのあたりこの変化の幾段階を見比べる機会がなかったら...
柳田國男 「和州地名談」
...ほかのと見比べる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...さも不思議だといふ風に兩人(ふたり)をゆつくりと見比べる...
若山牧水 「一家」
...汽車の時間表と時計とを見比べると其儘(そのまま)に私は家を飛び出した...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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