...すぺいんを見捨てることは彼女には不可能だった...
谷譲次 「踊る地平線」
...汝はまたわれを見捨てんとするのか?」「予は汝をまた見捨てるであろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...永久に見捨てるつもりでふたりの子供をマニョンに渡した日の夕方...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あなたを見捨てるとでも思ったのですか? ぼくが犬だからって?」パトラッシュは人間の言葉は話せませんでしたが...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...しかもいつまでたっても同樣の援助を必要とするような人たちを見捨てることは...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...自分を見捨てることがあるなら...
新渡戸稲造 「自警録」
...蓉子もいよいよ僕を見捨てる決心をしたらしい...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...見捨てる気はさらさらないんだから...
久生十蘭 「野萩」
...どんなことがあったってあのひとのいる土地を見捨てる気のない若旦那が...
久生十蘭 「ユモレスク」
...それが結局何の役に立つだらう?「大事な時にあなたはまたしても私を見捨てるだらう――何處へ行くのか...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...やつは躊躇(ちゅうちょ)せずノーベルを見捨てるはず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...何となくここを見捨てるのが残り惜いので車を返せといおうと思うたがそれも余り可笑(おか)しいからいいかねて居ると車は一足二足と山へ上って行く...
正岡子規 「熊手と提灯」
...つめたい板敷(ここに来るものはすべての希望を後に見捨てる!)あの恐ろしい牢舎の裡からよくも俺だけは生きて出て来た!あれ...
松本淳三 「再生の日の海を眺めて」
...どんなわけで演劇=新劇を見捨てるに至ったか...
三好十郎 「恐怖の季節」
...これだけの塾生を見捨てるのも惜しいから」と云って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...天は曹操の暗愚を見捨てるであろう」果断即決は...
吉川英治 「三国志」
...魏を見捨てる素地(したじ)ができていたに依るものであろうか...
吉川英治 「三国志」
...この孟獲を見捨てるようなことは断じてないのだ」「なるほど...
吉川英治 「三国志」
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