...この見抜く力を持っている人のことを...
太宰治 「惜別」
...彼のその訪問の底意を見抜く事を忘れなかった...
太宰治 「列車」
...どうしても感覚的なものを通じて能く物の本質を見抜く幼児の心には...
田中英光 「箱根の山」
...自分には世の中の裏を見抜く眼があるのだと過信する時期の...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...がしかしその物語りは始めから終りまでつまらないそして馬鹿気た事じゃという事を見抜くに充分なだけは知ってますわい...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...彼の探偵物には人間の心理の鋭い洞察によって事件の真相を見抜く例も沢山ある...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...逸早く世間が見抜く処であって...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...見抜く処の観念である...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...屏風一重を見抜く力はない――そこで少々まごついていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...誠ありと見抜く男の心を猶も確めん為め女...
夏目漱石 「幻影の盾」
...彼らの自己満足しているきびしい顔から見抜くことができる限りでは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...残念ながらそれを見抜くことはできなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...一瞬にして人の性格を見抜く早さに勝る人相学者が果たしているものだろうか? 心が通じ合う...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...灰色の瞳は何物をも見抜くかのようだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...これによって見抜く美への見方は大いに注目されてよい...
柳宗悦 「民藝四十年」
...他人の心理を見抜く術と...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...他国の文化と伝統の長所を見抜く眼識や...
横光利一 「我等と日本」
...こっちの足もとを見抜けば見抜くほど...
吉川英治 「剣難女難」
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