...見当違いもいいかげんにするがいい...
有島武郎 「或る女」
...飛んでもない見当違いをする事が度々(たびたび)であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...どういう話のキッカケからであったか平生(いつも)の話題とは全(まる)で見当違いの写真屋論をした...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...みんながさがしているようなやり方では見当違いだという気がしはじめました...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...その説明が見当違いで皮相なものとならなければ却って不思議と云わねばなるまい...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...最も救い難く見えるものは見当違いである...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...何れもそれが今の場合にとって見当違いであることを今吾々が述べた処である*...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...自分の精神力や情熱をまるで見当違いの畑へ移してしまっている...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...とんだ見当違いでしたね」ガラッ八は往来へ出てようやく胸を撫で下ろします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「今度ばかりは全く見当違いだったよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見当違いの反駁(はんばく)や抗議を受けたのはすくなかろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...とかく見当違いな深入りをするものだからである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...江戸川氏の作品に対して多分に見当違いでもあろう苦言を呈したことについては...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...すなわちキャベツを甘藍とするのは見当違いであることをよく知っていなければならない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そしてその中筋の場合に見当違いの肋の字は用いてない...
牧野富太郎 「植物記」
...ひどく見当違いであつたとは...
森鴎外 「俳句と云ふもの」
...ところがそれは僕の見当違いでK氏が言うのには...
山之口貘 「楽になったという話」
...見当違いをやっていた事が解るだろう...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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