...しかし葉巻がどこにあるかは生憎(あいにく)僕には見当もつかない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...まるっきり見当もつかないけれど...
太宰治 「正義と微笑」
...なんと言っていいのか見当もつかない...
太宰治 「不審庵」
...何処に誰がゐるのやら見当もつかない...
谷崎潤一郎 「泉先生と私」
...従って彼女にどんなことをどう話せばいいのかぜんぜん見当もつかないのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...これが時の精錬器械にかかって渾然(こんぜん)とした一つの固有文化を形成するまでには何百年待たなければならないことか見当もつかない次第である...
寺田寅彦 「沓掛より」
...吾々は原子や原子核の性質についてはその専門の物理学者に聴かない限り全く見当もつかない...
戸坂潤 「科学と科学の観念」
...湖岸からでは、ここへ下りてくる峠道はどの辺か、見定められないし、雨宿りして焚火をした小屋など、見当もつかない...
豊島与志雄 「山上湖」
...駅はどのあたりやら見当もつかない...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...鬼がどこにいると見当もつかないのに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見当もつかない茫々とした遠い道筋の事を考へたのですが...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...私には見当もつかない...
牧野信一 「鱗雲」
...おしのには見当もつかない...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...そこだという見当もつかない場所だ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あたりは塗りつぶしたような闇で、どこがどうなっているか、見当もつかない...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ちょっと見当もつかないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...人里からはどの辺かよく見当もつかない彼方(かなた)だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――どう歩いているのか、見当もつかない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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