...老婆の息が絶えたのを見定めると...
江戸川乱歩 「心理試験」
...各自に自分を襲ってくる者を見定めるのに忙しかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...よく見定めるつもりでいると...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついに個々を貫いている串(くし)を見定める事のできないうちに電車を下りてしまった...
夏目漱石 「明暗」
...平次はその邊の樣子を一と渡り見定めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四方(あたり)に投げた人影もないのを見定めると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...息の絶えるのを見定める隙もなく逃げ出した...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火元を見定める隙もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...相手を平次と見定めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人の曲者(くせもの)はそれを見定める間もなく逃げてしまいました...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...容易に太子の正体を見定めることが出来ない程度だった」とバラッス子爵が証言しているが...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...それに私の弱つた視力は何ものかはつきり見定めることが出來ない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...よく見定めることの出来ない...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...あまりに呼吸が巧なので私にはその要領さへ見定めることが出来なかつた...
牧野信一 「海棠の家」
...そして人の気勢(けは)ひの無いことを見定めると彼女は矢張り百日紅の枝が伸びてゐる塀を越えるのだが表側からだと脚場がないので僕の肩車を借さなければならなかつた...
牧野信一 「女優」
...高橋義孝・近藤圭一訳『ゲーテ全集』 第五巻)かようにして私はここでもまた何が正しくしかして何が誤っているかをはっきりと見定めることができる...
三木清 「語られざる哲学」
...そして四辺(あたり)に誰もいないのを見定めると...
室生犀星 「童話」
...これでよしと見定めると...
吉川英治 「源頼朝」
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