...深沢が見咎めて糺(ただ)せば詞(ことば)窮して担いかけし障子襖(ふすま)を其所(そこ)へ捨て逃げ去りしなりというに...
饗庭篁村 「良夜」
...老婆お録に見咎められぬ...
泉鏡花 「活人形」
...誰かに見咎められるかもしれない虞(おそ)れがあったからだ...
海野十三 「深夜の市長」
...誰にも見咎められないように...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...ヘーレーに見咎められそ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...私は思わず見咎めた...
外村繁 「日を愛しむ」
...通りがかりの巡査が見咎めると...
豊島与志雄 「阿亀」
...張家の主人の一滄が見咎めて...
豊島与志雄 「立札」
...見咎められるのはいいが...
直木三十五 「南国太平記」
...唯の一度も巡査に見咎められたことがなかつた...
永井荷風 「雪の日」
...見咎められたとて必ずしも暗いこともないけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...はからずも見咎めらるることあればその罪に伏すといえども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...何か邪魔物を見咎めるやうなふりをするのは...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...順二郎はふっくりした瞼の上を誰にも見咎められずかすかに赧らめた...
「海流」
...あん子のすがたを一樣に見咎めてそのままで去つた...
室生犀星 「神のない子」
...そうすれば自分を見咎めるものは一人もあるまいから...
夢野久作 「白髪小僧」
...見咎められては生きながらの恥辱という後(うしろ)めたさとが一所(いっしょ)になった心は一つ...
夢野久作 「名娼満月」
...「誰だっ?」番兵に見咎められて...
吉川英治 「三国志」
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