...少なくとも隣家に見劣りせぬだけの装飾仕入が出来て...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...服装(なり)も他に比べて大分見劣りのする芸子が一人混っていた...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...――その前に立つととみにみすぼらしく見劣りがする...
高見順 「如何なる星の下に」
...何となく見劣りのするものである...
高村光太郎 「書について」
...『エロスの戯れ』は一番見劣りがされた...
田山録弥 「自他の融合」
...尤も外国の情勢に較べて可なり見劣りするのは何と云っても軍需主義的偏向が...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...尤もコロンタイのに較べて内容はやや見劣りするのであるが...
戸坂潤 「読書法」
...又毎年型を變更しなくても外國車との競爭上それ程見劣りがしない樣に設計する必要があること―之は國産自動車工業確立上第二に考究すべき重點である...
豊田喜一郎 「プレスの操作に手工業を加味」
...衣に摺りし昔の里かかきつばたハンケチに摺って見せけりかきつばた白シャツに摺り付けて見るかきつばたこの里に業平来れば此処も歌見劣りのしぬる光琳屏風かな見るほどに何となつかしかきつばた去(い)ぬは憂し散るを見果てむかきつばたなんとつたない幼稚な句ではないか...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...見劣りのしぬる光琳屏風かな光琳のカキツバタの屏風は有名なもので...
牧野富太郎 「植物記」
...数学者の眼中から見れば和算は現今の数学に比してすこぶる見劣りのしたものであるから...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...身なりも取りなしも盛りの家の夫人たちに使われている人たちに比べると見劣りがされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...スカアトを着けてみたなれば決して見劣りのない西洋人のように見えることである...
室生犀星 「幻影の都市」
...どうしても見劣りがするが...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...大概の品物は昔のに比べますと見劣りがしまして...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...甚(はなは)だ見劣りのするのは意匠の点でありまして...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...是が現在はまだ多くの民族と比べて見劣りがするように我も人も感じている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...見劣りすることぜひもないが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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