...見るからに身の毛のよだつほど...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...見るからにひいやりとさせる...
大杉栄 「獄中記」
...見るからにひと癖ありげな風貌である...
高見順 「いやな感じ」
...見るからに粗末な借家普請(ぶしん)で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...見るからにぐったりとして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...見るからに筋骨たくましい島の農夫や漁師達の十二三人が不安らしい眼差でグスタフソン警視達と向ひ合せに腰掛けてゐる...
南部修太郎 「死の接吻」
...見るからに削(そ)げたような不快な人相をしていた...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...見るからに田舎ものじゃ...
本庄陸男 「石狩川」
...見るからに当然らしくそれをコリコリと噛みながら...
牧野信一 「或る五月の朝の話」
...さう云ふ見るからに思案にあまつた息苦し気な...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...そのまゝの表情で喉の奥にわらひ声などをたてる片目のおかくの倅の風貌は見るからにぶくりんなのです...
牧野信一 「月あかり」
...人生行路の氷雨(ひさめ)やしまきや雪みぞれの憂さ辛さが見るからに滲みだしていて...
正岡容 「寄席」
...見るからに寒さを感じるやうな裏町を...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...見るからにかわいらしい...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...軍艦の舳先(へさき)を見るような巨大な顎の恰好の気味のわるいこと……見るからに超人的な...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鋲門袖(びょうもんそで)つきの見るからに厳(いか)めしい京極家の表門へ差しかかった...
吉川英治 「剣難女難」
...見るからに怪しげな板屋(いたや)のうちに押し籠(こ)められた...
吉川英治 「私本太平記」
...見るからに寒かつた...
若山牧水 「木枯紀行」
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