...けれども亦格別見慣れたことを長江に感謝したい見ものでもなかった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...伊藤が政友会を率いてどう元老輩をあやつるかが見ものだよ」といっていた...
有島武郎 「星座」
...大蛇と鰐との闘争も珍しい見ものであるが...
寺田寅彦 「映画「マルガ」に現われた動物の闘争」
...蝦蛄(しやこ)の這ふ樣にずらり足杭を見せた棧橋が見ものだ...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...この仲裁ぶりが見ものだなあ――米友はじりじりしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...それあ見ものだぞ! お前の頭よりでつかいくれえのコップを...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...清の風呂場の活躍が見ものだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...文学性という言葉でいろいろ逸脱してゆくのは意味ふかい見ものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...丸い私が陽気に羽子をつく姿はなかなか見ものらしうございます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これがまた見ものであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それこそ見ものだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誠に見ものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...虫送りとともに美しい見ものであった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...「はだかん坊の中で議論するとは見ものだろうな...
横光利一 「旅愁」
...官兵衛一代にかけて見ものであろう」と...
吉川英治 「黒田如水」
...敏(さと)くも、時代の方向を、見さだめたつもりで、中国経略の途中から、突如(とつじょ)、主将の秀吉を裏切り、また盟主信長に反抗を宣言して、伊丹(いたみ)の城にたてこもった荒木摂津守村重(せっつのかみむらしげ)の孤立化こそ、見ものであり、笑止(しょうし)な存在となった...
吉川英治 「新書太閤記」
...上古末代の見もの...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここしばらくの見ものであります...
吉川英治 「随筆 新平家」
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