...警部は検事の痛打を見るに見かねて...
海野十三 「地獄の使者」
...速水は見かねて、そのぼろぼろのかたまりに近より、両手をわきの下に入れて抱き起こしてやった...
江戸川乱歩 「影男」
...その酒嚢飯袋の愚を見かねていたので...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...牛や馬が苦しみあえぐのを見かねて...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...今のギリシャの悲境を見るに見かねて...
岡倉由三郎 「茶の本」
...かれのぶっとふくれた不気嫌の顔を見かねて...
太宰治 「愛と美について」
...かれのぶっとふくれた不機嫌の顔を見かねて...
太宰治 「ろまん燈籠」
...お春どんが時々見かねて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...このみじめさを見るに見かねて...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...さすが見るに見かねて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...坊ばの顔のいかにも乱雑なのを見かねて「あら坊ばちゃん...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...松浦肥前が見かねて...
久生十蘭 「ひどい煙」
...貧苦にあえいでいる有様を見かねてさ……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私は側からそれを見るに見かねて...
堀辰雄 「ほととぎす」
...見るに見かねて、雪之丞、歯を噛むと、帯の間の懐剣を、ギラリと引き抜いて、立木の蔭を飛び出すと、タ、タ、タと、近づいて、「御免!」と、一声、額にかざした紫電のひらめき――「親分、お逃げなさい!」と、呼びかけるなり、突くと見せて斬る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...見るに見かねて俺あ...
三好十郎 「樹氷」
...源氏は見かねて言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あまりに微禄なのを見かねて...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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