...また平生見かける相撲が――髪を藁束(わらたば)ねにした褌(ふんどし)かつぎが相撲膏(すもうこう)を貼(は)っていたためかもしれない...
芥川龍之介 「追憶」
...根の下(お)りさうな土地を見かけると所構はず何処へでもふり撒(ま)いたさうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...しなしなと風に揺られてゐるのを見かけるだらう...
薄田泣菫 「独楽園」
...今寂しい街角を曲ろうとしている一人の男を見かけると...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...それでも時々隣の離れの庇(ひさし)の上に母子(おやこ)の姿を見かける事はあった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...この坂でよく見かけるような仔猫が一匹...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...一見放心したような顏をして立木の苔をむしったりしているのを見かけるようになった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...女も多少は見かける...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...小伝馬町の古帳面屋の店蔵(みせぐち)の住居の二階で時折見かける...
長谷川時雨 「神田附木店」
...このへんで多く見かける小鳥は鶺鴒...
堀辰雄 「手紙」
...畑に人影を見かけると滝だ...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...街々で見かける鉄兜の戦ごつことは雲泥の相異なので...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...心理主義の描写という批評の言葉も見かけるし...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...おしもを揶揄っているのを見かけることがある...
矢田津世子 「女心拾遺」
...またしばしば見かけるありふれた品に過ぎない...
柳宗悦 「工藝の道」
...しばしばこのような箪笥を見かける...
柳宗悦 「工藝の道」
...轆轤(ろくろ)をかけているおやじを見かけると...
吉川英治 「江戸三国志」
...そして一軒の小酒屋を見かけると...
吉川英治 「私本太平記」
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