...その近所で人妻らしい人の往来するのを見かけると葉子の目は知らず知らず熟視のためにかがやいた...
有島武郎 「或る女」
...この軍鶏の世話をしている白木をときどき見かけるが...
梅崎春生 「黄色い日日」
...組立艀の櫓を押してゐる光景を見かけることがある...
辰野隆 「旧友の死」
...そんな青年をよく見かけるが...
豊島与志雄 「塩花」
...彼は再び彼らを見かけることも彼らに出会うこともなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その年ぐらいの子供を見かけると...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひらひらと何回も地上近いところで廻っているのをよく見かける...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...ドーラギリ越えをしてカンプゥタンにおりてくるものを見かけるようになった...
久生十蘭 「新西遊記」
...このへんで多く見かける小鳥は鶺鴒...
堀辰雄 「手紙」
...種子の飛んだあとは実の殻が三つに開いたまま長い花茎の頂に残っているのをよく見かける...
牧野富太郎 「植物記」
...手工になる民藝品をしばしば見かける...
柳宗悦 「工藝の道」
...官器のうちにも美しい作を時折見かける...
柳宗悦 「工藝の道」
...行く行く布令(ふれ)ねばならぬ」部落を見かけるたびに...
吉川英治 「新書太閤記」
...この冬、新座主と共に、登岳した範宴(はんえん)少納言という者を、各は、見ていないか」「あの小(ち)さい稚僧(ちそう)か」「そうだ」「あれなら、よく見かけるが、まるで嬰(あか)ん坊(ぼう)じゃないか...
吉川英治 「親鸞」
...市長大会といったような大広間空気と廊下の人々を見かける...
吉川英治 「随筆 新平家」
...お通の姿を見かけると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...人目さえ惹(ひ)かずにいる――道ばたで見かけるのは...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...この近在でも見かけるには見かけるが...
若山牧水 「秋草と虫の音」
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