...その近所で人妻らしい人の往来するのを見かけると葉子の目は知らず知らず熟視のためにかがやいた...
有島武郎 「或る女」
...そこには野蛮蒙昧(もうまい)な民族によく見かける怪奇異様への崇拝がない...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...インドに於いては今日でも眉間に宝玉を入れている女性を見かける...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...何某」とナイフで彫つてある文字を見かけることさへあるが...
太宰治 「貪婪禍」
...もう一度ジナイーダを見かける運命にあったのだ...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...わたしはひどい目に遭(あ)いましたわいな」女は男の姿を見かけるとオロオロと泣きかけたので...
中里介山 「大菩薩峠」
...最近は彼をあちらこちらで見かけることが稀れになつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その花の世話をしたりしているのを見かけると...
堀辰雄 「幼年時代」
...松の樹の下に佇んでいる同僚をうつしているつつましい背広姿もよく見かける...
宮本百合子 「カメラの焦点」
...座業の人に猫背がに股というのをよく見かけるけれども...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...「まかい」と呼ぶ飯茶碗類等には昔に負けないものをしばしば見かける...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...時折見かけるものであるが...
柳宗悦 「和紙十年」
...どこに行っても同じ姿を見かけることが出来ますが...
柳田國男 「日本の伝説」
...英人にも独逸(ドイツ)人にも折々これを見かけるのです...
柳田國男 「名字の話」
...――交通巡査が交通巡査に――看護婦が看護婦に――百姓が百姓に――職工が職工に――すべての職業人が天職に向つて他目(わきめ)も觸らないでゐる働きぶりを見かけると...
吉川英治 「折々の記」
...こいつはなつかしい」童蒙村塾(どうもうそんじゅく)とある一家屋を見かけると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...不幸で質のいい子を見かけると彼は拾う...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...うしろの人を見かけると...
吉川英治 「平の将門」
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