...どこにも見いだしがたい...
芥川龍之介 「大川の水」
...自分はこの間(かん)にあって愛すべき木造の橋梁を松江のあらゆる川の上に見いだしえたことをうれしく思う...
芥川龍之介 「松江印象記」
...いつでも飛んでもなく違った道を歩いている自分を見いだしてしまっていた...
有島武郎 「或る女」
...倉地は自分の手でしたとおりを葉子がしているのを見いだしているようだった...
有島武郎 「或る女」
...空間化された「時」だけでは取り扱う事のできぬ現象を記載するために最も便利な「時」の代用物を見いだした事である...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...そしてこの書の終わりに近くなって笑いと精神的の弛緩(しかん)との関係に少しばかり触れている一節があるのを見いだして多少の安心を感じる事ができた...
寺田寅彦 「笑い」
...司教は種々のものに示され述べられてるのを見いだした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大陸軍の報告書の中に初めて父の名を見いだした時は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼がゴルボー屋敷を見いだしたのは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...三十五歳になってやっとのことで独逸の片隅で安住の地を見いだした...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...丁度いまをさかりと咲いていた一本の馬酔木をふと見いだしたときだった...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...あかるいかを唄う二人づれの男を見いだした...
室生犀星 「洋灯はくらいか明るいか」
...ふと見いだしければと...
吉川英治 「私本太平記」
...べつな妻を見いだした思いで...
吉川英治 「私本太平記」
...日本にその適応する地を見いだした人であろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...我々は同じき相違と同じき進展の傾向とを見いだした...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...清少納言に帰せらるべき『枕草子』の原形のごときが容易に見いだし得べからざること...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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