...悪者どもは必ず自分を襲うにちがいない」と気がついたからである...
海野十三 「少年探偵長」
...ペレニウスの館を襲うてこれを殺してくれて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...幸福に(不幸がすぐ彼を襲うたとは!)...
種田山頭火 「旅日記」
...近年急に襲うて来た「改造」のあらしのために...
寺田寅彦 「写生紀行」
...しめっぽい熱帯の空気が鼻のあなから脳を襲う...
寺田寅彦 「どんぐり」
...穴の口には細かい木くずが虫の糞(ふん)と共にこぼれかかって一種の臭気が鼻を襲うた...
寺田寅彦 「花物語」
...恐ろしい空想が悪夢のように心を襲う...
寺田寅彦 「やもり物語」
...安油の悪臭が襲うように湧(わ)き出してくる出入口をくぐると...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...馬上に偃月刀を振りかざして疾風の如くに此の部落を襲うて來た...
中島敦 「狐憑」
...そしてしばしば帝国のこの地方を襲うものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...四年は彼を襲うとは思われない将来の不便を予想して情欲の満足を思い止ることは滅多にない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その他人を何の斟酌(しんしゃく)なく搏(う)ち襲う虎をコンベオと名づけ人また何の遠慮なくこれを撃ち殺す...
南方熊楠 「十二支考」
...ある物を襲うに電と迅さを争うなど...
南方熊楠 「十二支考」
...よく空耳を襲うて彼の女をぎっくりさせるのであった...
室生犀星 「香爐を盗む」
...冬の閉じる頃よく襲うてくるあのきびしい凍てつきだった...
矢田津世子 「凍雲」
...一度降りるや熱帯の特長は急激に官感を襲う...
横光利一 「欧洲紀行」
...深更(しんこう)に十手の襲うところとなったため...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...敵の寝込みを襲うしかあるまい」と...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索