...おまけに葉子は肉体の不足を極端に人目をひく衣服で補うようになっていた...
有島武郎 「或る女」
...農工業共に人不足でこれを補うべく女子の労力を要すること著しく...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...之を補う可きなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...昨夜の寝不足を補うために床を敷かせて横になって見たが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その短所を補うようなしかも費用のあまりかからぬ簡便な建築法を研究してやるのが急務ではないかと思われる...
寺田寅彦 「災難雑考」
...しかるに近頃アルバート・スミスという人が天然色の活動写真を発明してこの欠点を補うに到った...
寺田寅彦 「話の種」
...今カントにこの点を感覚生理学の立場から補うならば...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...でここでは技術家の欠乏・不足を補うために...
戸坂潤 「技術の哲学」
...教育の不足を補うに足るりっぱな本能をそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは上等のカストリ焼酎で補うとして...
豊島与志雄 「非情の愛」
...批判は補うもののない場合...
中井正一 「実践について」
...観察の不備を補うに空想を以てする事の制作上甚(はなはだ)危険である事を知っている...
永井荷風 「十日の菊」
...それを補うのがムクの役目でなければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...同じ浪漫派にしても我々現在生活の陥欠を補う新らしい意義を帯びた一種の浪漫的道徳でなければなりません...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...その闕陥(けっかん)を補うことが出来る...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...彼の長を取りてわが短を補うとは人の口吻(こうふん)なれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...休んで補うしかありせん...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしの貧しい知識を補うためにも...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
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