...又見ずにはいられない場合もその短所を補うべき何か他の長所を探したであろう...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...おまけに葉子は肉体の不足を極端に人目をひく衣服で補うようになっていた...
有島武郎 「或る女」
...自由主義時代に於て軍費の不足を補うため国防献金を奨励した事は止むを得ない...
石原莞爾 「戦争史大観」
...それを補うに足る方法はもはや一つとして存在しないからである...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...少し前講を補う必要がある...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...何れも之を補う可く...
高木敏雄 「比較神話学」
...茲に之を補うこととせり...
高木敏雄 「比較神話学」
...その短所を補うようなしかも費用のあまりかからぬ簡便な建築法を研究してやるのが急務ではないかと思われる...
寺田寅彦 「災難雑考」
...そこで政府は怪文書取締りに就いての法の不備を補うために出版法・新聞紙法・の改正を意図していたのであるが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...観察の不備を補うに空想を以てする事の制作上甚(はなはだ)危険である事を知っている...
永井荷風 「十日の菊」
...わたくしは塩谷宕陰(しおのやとういん)の文集に載っている「遊墨水記」を以て更にこれを補うであろう...
永井荷風 「向嶋」
...それを補うのがムクの役目でなければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...喜多八の足らざるを補うという神妙なる親切気が...
中里介山 「大菩薩峠」
...かくて両性互いに相輔(あいたす)け相補うてこそ始めて男女の要はあれと確信せるものなるに...
福田英子 「妾の半生涯」
...二百五十万ないし三百万タンの不足を補うにはほとんど役に立たないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そうして他の諸研究は続々これを発表してその欠陥を補うという計画であったが...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...不足な境遇も妻が価値のある女であればそれで補うに足ると認識すべきだよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...傍(かたわ)ら狩猟に因って生計を補うた故に...
柳田国男 「山の人生」
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