...高台寺さんの門だと言い棄てて行き過ぎる...
岩本素白 「六日月」
...ちやうど動坂の方へ行かうとする電車の行き過ぎるのを待つて...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...食欲をそそられずに行き過ぎるわけにはいかなかった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...あまりに没落して行き過ぎるからかも知れない...
戸坂潤 「社会時評」
...五六匹の仲間は遠慮なしにさつさと行き過ぎる...
長塚節 「才丸行き」
...知らぬ顏をして行き過ぎると穴から手を出して捕(とら)まへさうに烈しい呼び方をする...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...撓(しな)わしたりして行き過ぎるのが何より愉快だった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...画図の行き過ぎるまで額を垂れ...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...そうしてまた敵の行き過ぎるのを見ては...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...いつも行き過ぎるのだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...いつも行き過ぎるのだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...それはしばしば行き過ぎるまでに完成された仕事である...
柳宗悦 「樺細工の道」
...男ばかりのボートが黙々として行き過ぎる...
横光利一 「欧洲紀行」
...行き過ぎるボートの中からもアンリエットの歌に合せて低く唄うものがあった...
横光利一 「旅愁」
...二つい、行き過ぎると、山伏はふたたび、「坊主、耳がないのか」性善坊は聞きとめて、「何?」思わずむっとした顔いろをして振りかえった...
吉川英治 「親鸞」
...タダでいいなら乗ってあげる」澄まして行き過ぎるうしろ姿に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それはまた猟師が行き過ぎるのを待っていることである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...自分の身體の具合もあるので今度は途中誰にも逢はないで行き過ぎるつもりで出て來たのだが...
若山牧水 「梅雨紀行」
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