...長い地下道の行きづまりになっていて...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...二十年間、あなたはその間に、立派な全集を、三種類もお出しなさって、私のほうは明治大正の文学史どころか、昭和の文壇の片隅に現われかけては消え、また現われかけては忘れられ、やきもきしたりして、そうして此頃は、また行きづまり、なんにも書けなくなりました...
太宰治 「風の便り」
...私の此の行きづまりをも訴えたかったからでありました...
太宰治 「風の便り」
...作品の上の行きづまりではなかった...
太宰治 「春の盗賊」
...沢の奥の行きづまりには崩れかかったプールの廃墟に水馬(みずすまし)がニンプの舞踊を踊っている...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...従って又ブルジョア・デモクラシーの行きづまりと共に...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...否そのデモクラシーの行きづまり故に...
戸坂潤 「科学論」
...この結節点では旧意識の行きづまりか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...愛国団体の統一運動もどうやら行きづまりにブツかったように見える...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...今年に這入ってからの北支工作の一時的行きづまりなどは...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...その技術の自発的な行きづまりにまで転嫁される...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...自由主義の行きづまりとか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...小市民的自我(日本の多くの文学では之がブルジョアジーを代表する)の行きづまりの自覚は...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...個人主義の行きづまりである...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...資本主義の行きづまりは...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...姉の死と同時に私のところの家庭はもう久しく予期された行きづまりに到著(とうちゃく)した...
中勘助 「結婚」
...この世の行きづまりですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...行きづまりになつてゐた...
堀辰雄 「旅の繪」
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