...私の最近の行きづまりを女性を愛する事に依って打開したい等...
太宰治 「風の便り」
...沢の奥の行きづまりには崩れかかったプールの廃墟に水馬(みずすまし)がニンプの舞踊を踊っている...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...不折邸附近の行きづまり横町が克明に描かれ「不折」「浅井」両家の位置が記入されている...
寺田寅彦 「子規の追憶」
...後者によるそれは行きづまり――危機や停滞――の宿命を持っている...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...技術的精神は行きづまりの精神としてしか現われない...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...即ち近代産業が資本制的な行きづまりを社会機構上打破して前進することに於ける...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...この結節点では旧意識の行きづまりか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...愛国団体の統一運動もどうやら行きづまりにブツかったように見える...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...さてこの行きづまりの原因はどこにあるか...
戸坂潤 「生産を目標とする科学」
...もしこれが絶対でないとすれば、この想定を変更すれば、例の行きづまり、科学と技術との結びつきについての議論の行きづまりを、解く可能性があるだろうということになる...
戸坂潤 「生産を目標とする科学」
...今年に這入ってからの北支工作の一時的行きづまりなどは...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...小市民的自我(日本の多くの文学では之がブルジョアジーを代表する)の行きづまりの自覚は...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...姉の死と同時に私のところの家庭はもう久しく予期された行きづまりに到著(とうちゃく)した...
中勘助 「結婚」
...彼は此の頃これまでのすべてに何か行きづまりのやうなものを感じ...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...細大洩さず作品の中に活かして来ているだろうか?資本主義経済の行きづまりは...
宮本百合子 「国際無産婦人デーに際して」
...行きづまりがあり...
室生犀星 「津の国人」
...橘はここではじめて行きづまり...
室生犀星 「姫たちばな」
...朝廷のお考え――までをふくんだ歴史の行きづまりというものが...
吉川英治 「私本太平記」
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