...殊にわたくしは蝸牛(かたつむり)にも...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...蝸牛(かたつむり)等の絵を書いたのであるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...路傍の植物にはっていた蝸牛(かたつむり)(オカモノアラガイ科)を一握りつまみ上げた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...幸田露伴の蝸牛庵...
心猿 「桜もち」
...四谷から向島の露伴舊居蝸牛庵にいたる一日の行遊が...
心猿 「露伴忌」
...非常な大きさの蝸牛(かたつむり)の柔かいようなもの――が...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それは曇つた日の夕方のことで鼠色に暮れかけた湖の上は蝸牛の這つた跡のやうにところどころ気味悪く光つてゐた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...鼠(ねずみ)色に暮れかけた湖の上は蝸牛(かたつむり)の這(は)った跡のようにところどころ鬼魅(きみ)悪く光っていた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...蠻觸二邦角の上蝸牛の譬おもほへば世々の姿はこれなりき...
土井晩翠 「天地有情」
...大きな蝸牛が匐いまわっていました...
豊島与志雄 「古木」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...各々蝸牛角上の争ひに熱狂して我を忘れつつある間に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ガラッ八は頭を叩かれた蝸牛(かたつむり)のように引っ込みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いなごや蝸牛(まいまいつぶろ)を食べるのを教えたのもこの人だ...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...私はまだ蝸牛(かたつむり)的テムポですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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三好達治 「山果集」
...文学界の人は殊(こと)に何事も感情任せで蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)の争(あらそ)いをしているから文筆を以て天下に貢献するような仕事は出来ず...
村井弦斎 「食道楽」
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