...「ほんまに横着な、蛙の面に水とは、このことや」しかしたつは使い歩きは素晴しく早い...
外村繁 「澪標」
...「平山行蔵を始めとして、あの門下一党は、世の中を、罵倒して、上役人の無為無能、下人民の奢侈、怠惰を口汚く申しておるが、江戸っ子はおもしろいものだ、そんなことは、蛙の面に水、大作を、役者に見立ててこの狂言大当りなどと、二枚画を出して、叱られた双紙屋さえあると申すのう」「そうらしい」と、右源太は頷いた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
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