...彼女は蛇蝎のような態度で人を威嚇する...
...蛇蝎の巣となっている場所には近づかないほうがいい...
...彼は蛇蝎のような人物だと評判が悪い...
...蛇蝎のような言葉を吐き、周りの人を傷つける...
...彼女は蛇蝎の如く陰湿な嫌がらせを繰り返した...
...憎む人からは蛇蝎(だかつ)のように憎まれるし...
有島武郎 「或る女」
...真人の蛇蝎視(だかつし)する所に候...
石川啄木 「渋民村より」
...不義を憎む事蛇蝎(だかつ)よりも甚(はなは)だしく...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...本當といへば、小劍は、約束の時間におくれる人を、ふるい形容であるが、蛇蝎のごとくに、憎んだ...
宇野浩二 「「鱧の皮 他五篇」解説」
...幽霊説を蛇蝎(だかつ)のように嫌う一本気の田山課長が爆発させたかんしゃく玉はそれからこの事件の捜査を...
海野十三 「四次元漂流」
...アカデミイ派の文章の整一を蛇蝎のごとく憎んださうだが...
田山録弥 「充實した文章」
...ブルジョアや政党を蛇蝎のように悪んで見せている軍部さえが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...それから実業家政治家諸君! 諸君が蛇蝎のように悪む「階級対立観念」は...
戸坂潤 「社会時評」
...其の黨人を視るや殆ど蛇蝎の如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼等は啻に政党内閣を忌むこと蛇蝎の如くなるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この事ありてより余は書肆(しょし)を恐れ憎むこと蛇蝎(だかつ)の如くなりぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...唯蛇蝎(だかつ)の如く忌(い)み恐れよかし...
永井荷風 「小説作法」
...斯の如くにして家人を狼狽させることは自分は蛇蝎の如く嫌である...
長塚節 「記憶のまゝ」
...その上僕を蛇蝎(だかつ)の様に悪(にく)ませさえすれば幾分か償(つぐない)にはなる」「それが君の手際(てぎわ)で出来るかい」「出来ない」と代助は云い切った...
夏目漱石 「それから」
...先代総七は実弟の勝造を蛇蝎(だかつ)のごとく嫌っていたのは隠れもない事実で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かく申さば一方にて「すらだにも」のごときを許し他の方にて「も」の一字を蛇蝎(だかつ)視するはいかんとの不審起(おこ)り可申(もうすべく)候...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...余の蛇蝎視する「も」の字は客観的歌中に挿(はさ)まれたる「意味の強き「も」の字」の事に有之候...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...悪鬼か蛇蝎(だかつ)のようにいうぞ』『へい』『半田屋の後家おすげ』甲斐守は...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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