...或はその蕪雑な所に...
芥川龍之介 「上海游記」
...自分は最後にこの二篇の蕪雑(ぶざつ)な印象記を井川恭氏に献じて自分が同氏に負っている感謝をわずかでも表したいと思うことを附記しておく(おわり)(大正四年八月)...
芥川龍之介 「松江印象記」
...詩とするには余りに蕪雑である...
石川啄木 「弓町より」
...詩とするにはあまりに蕪雑である...
石川啄木 「弓町より」
...蕪雑(ぶざつ)に落ちつきの悪い県道となっていた...
伊藤左千夫 「落穂」
...全体が蕪雑でもあり...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...しかしあまりにも無作法にこの特権を濫用したこの蕪雑(ぶざつ)なる一編の放言に対しては読者の寛容を祈る次第である...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...却って一つのより蕪雑な概念――作用という――を用いて同語反覆するに過ぎないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...この蕪雑(ぶざつ)なる研究の一章は審(つまびらか)に役者絵の沿革を説明せんと欲するよりも...
永井荷風 「江戸芸術論」
...この蕪雑な私の文章にも多少のうるみが生じ...
牧野信一 「環魚洞風景」
...蕪雑な批評で安んじるような傾向が決して無いとは云われなかったのである...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...世は早くも蕪雑(ぶざつ)な世に化したであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...この蕪雑(ぶざつ)な現実の世界に吾々の身に仕え心を慰めようとて生れたるもの...
柳宗悦 「工藝の道」
...世は早くも蕪雑(ぶざつ)な世に化したであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この蕪雑(ぶざつ)な現(うつ)し世(よ)も...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ただ粗漏蕪雑(ぶざつ)のまま大体を取纏めて公表を急がなければならなくなった筆者の苦衷を御諒恕の程幾重にも伏願する次第である...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...何(いづ)れの地の記事も蕪雑であるが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...自分の漢詩は短歌よりも更に蕪雑なものばかりである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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