...大阪中(なか)の島(しま)にあった藩の蔵屋敷の定詰(じょうづめ)であったが...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...申し上げましたる如く、当蔵屋敷詰、無役、百城月丸と申しまする」と、挨拶した...
直木三十五 「南国太平記」
...今度の蔵屋敷の方は...
直木三十五 「南国太平記」
...「それから、何うしたか、野郎、一向に姿を見せませんが、多分、蔵屋敷の中に、おるんじゃないかって、こういう知らせで、ござんすが」「忝(かたじけ)ない」「それで――」「それで、判っておる」「お判りになりますかい、行く先が?」「うむ」「何うして?――何うして、判ります?」「叡山で、待てば、よいであろう」南玉が、入って来て「おお、暑い」と、云って、肌脱ぎのままで坐った...
直木三十五 「南国太平記」
...蔵屋敷の衆がまず見つけたからいいようなものの...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の今もっている母の記念のなかに蔵屋敷などはけっして現われて来ないのである...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...数馬橋を渡り南小田原町から尾州家蔵屋敷の裏町にかかりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近間の築地お蔵屋敷の土蔵に納めたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殺風景なお蔵屋敷に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...早速尾州藩の蔵屋敷へ行くと大橋要人が自分で案内に出て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...当蔵屋敷の者、尾州御藩中の方以外は、出入り町人の手札がいる、これじゃ」老人は門番の控え部屋から、一枚の手札を持って来て見せました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尾州の蔵屋敷から盗まなくても宜い一万両を盗み出したのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蔵屋敷の前へ湧き立つような騒ぎですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もともとお蔵屋敷の侍(もの)といえば...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...蔵屋敷(くらやしき)のならびの大黒堂の横手に...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...今日も蜂須賀の蔵屋敷(くらやしき)と下屋敷(しもやしき)の方へお百度詣(ひゃくどまい)りだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...周馬の潜伏している土佐堀の蔵屋敷へ向って飛んで行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...酒菰(さかごも)をかぶって蔵屋敷の用水桶のかげに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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