...腰蓑(こしみの)で村雨(むらさめ)が隣の店に立っているか...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...「蓑浦君、時間は?」私が近づくと、深山木は、まだそれを気にしているらしく、尋ねるのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...・霧雨のしつとりと松も私も茨がもう咲いてゐる濁つた水・ふつたりやんだりあざみのはなだらけ・あやめあざやかな水をのまうなにがなしラヂオに雑音のまじるさへ・晴れさうな水が湧いてゐる・うごいて蓑虫だつたよやうやく晴れてきた桐の花・いちじくの葉かげがあるおべんたうを持つてゐる五月十八日雨...
種田山頭火 「行乞記」
...街の雑音の身にちかく雪の大根ぬいてきておろし雪をふんで郵便やさんがうれしいたよりを・雪をかぶつて枯枝も蓑虫も・雪ふれば雪のつんではおちるだけ・あなたの事を...
種田山頭火 「其中日記」
...此等の若い先生達から新しい日本への憧憬と希望を吹込まれて居た生徒の眼前に突然此の新しい英語教師の蓑田先生が現はれて...
寺田寅彦 「蓑田先生」
......
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...蓑に積っていた雪をパッパと振って壁へかけ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この地方の蓑の特長は模様を入れる襟巾が広いことで...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...鹿角(かづの)郡の花輪(はなわ)附近も蓑が立派で形に力あるものを作ります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...蓑毛の如くにぞ立たりける」...
柳宗悦 「蓑のこと」
...すなわち遠くはあの書物の編述せられた時代にもすでに近頃の人がカガシを以て蓑笠(みのかさ)の人形のことと解するのと...
柳田国男 「年中行事覚書」
...手早く彼女に蓑と笠を衣(き)せた...
山本周五郎 「風流太平記」
...又平にも古い蓑笠を出してくれた...
山本周五郎 「風流太平記」
...村人は雨の中を蓑笠で田へ出て土をこね返してゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...蓑虫(みのむし)のように出てこない敵には手の下しようもなく...
吉川英治 「三国志」
...泥まみれな馬群の列や蓑笠の郎従は...
吉川英治 「私本太平記」
...人々の着ている蓑(みの)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...首尾よく、敵の警戒を突破してくれよ)――ちょうどその夜は、小雨でもあったので、長兵衛は、蓑(みの)、笠(かさ)にすがたを包み、城下端(はず)れのなまず橋を西へ、高台寺道(こうだいじみち)をいそぎかけた...
吉川英治 「新書太閤記」
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