...それによって再び温度の著しい低下が惹起されるのであろうと考えられる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...第三に画面の大きさや鮮明度など我々の観賞欲を満足せしめる諸条件において館と家庭では著しい径庭があることが予想される...
伊丹万作 「映画の普及力とは」
...なかんずく徳川期におよんでその傾向は最も著しい...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...著しい特徴があるので...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...ことに著しいものであった...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...子規居士の顔の浮きやかに晴れ晴れとしていた事はこの京都滞在の時ほど著しい事は前後になかったように思う...
高浜虚子 「子規居士と余」
...またわずかな含有灰分の相違が炭の効果に著しい差を生ずることも可能なのは他の膠質現象(こうしつげんしょう)から推して想像されなくはない...
寺田寅彦 「自由画稿」
...無闇に井戸を掘って熱泉を噴出させたために規則正しい大湯の週期的噴泉に著しい異状を来したというので県庁の命令で附近の新しい噴泉井戸を埋めることになった...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...また重クローム酸ゼラチン法を用いて著しい結果を得た...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...一つの著しい事実であって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それは著しい影響があるのである...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...会話に参加する者たちに著しい心痛と困惑を与えることなら何でも非難する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その翌朝突然私の肉体に現われた著しい変化と共に...
堀辰雄 「楡の家」
...といふやうな著しい遠近大小の現はしかたは...
正岡子規 「病牀六尺」
...そしてこの競争は内外市場に著しい供給過剰を惹き起したので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...壺屋の仕事で著しいことは...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...蛭子の旧伝には中世の著しい解釈の発展があって...
柳田国男 「海上の道」
...著しいもののうちに數へてよからう...
吉川英治 「折々の記」
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