...私たちは葉桜の下でお弁当を食べた...
...公園の葉桜がとてもキレイです...
...葉桜とともに春がやってきたと感じます...
...季節の移り変わりを感じるために、毎年葉桜の開花を楽しみにしています...
...葉桜の季節にはお花見ができる場所がたくさんあります...
...そこへ庭の葉桜(はざくら)の枝から毛虫が一匹転げ落ちました...
芥川龍之介 「手紙」
...葉桜の深翠(ふかみどり)したたるばかりの頃に候へば...
泉鏡花 「凱旋祭」
...それは毎年晩春の頃柏餅に次いで売り出す葉桜餅です...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...男爵も、それにならって、葉桜を眺めた...
太宰治 「花燭」
...それから「葉桜」という新舞踊...
太宰治 「正義と微笑」
...ここへ来て、あの破れた奴凧に苦笑してから一年以上経って、葉桜の頃、自分は、またもシヅ子の帯やら襦袢(じゅばん)やらをこっそり持ち出して質屋に行き、お金を作って銀座で飲み、二晩つづけて外泊して、三日目の晩、さすがに具合い悪い思いで、無意識に足音をしのばせて、アパートのシヅ子の部屋の前まで来ると、中から、シヅ子とシゲ子の会話が聞えます...
太宰治 「人間失格」
...そのお庭の葉桜の奥から聞えて来る不思議なマアチに耳をすまして居りました...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...旅のこどもが犬ころを持つてゐる(ルンペン)・けふもいちにち風をあるいてきた山ふところの水涸れて白い花・風のトンネルぬけてすぐ乞ひはじめるもう葉桜となつて濁れる水に同宿は土方君...
種田山頭火 「行乞記」
...土手の葉桜もうつくしかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...裁判所の桜若葉がうつくしくてすつかり葉桜となり別れるバスのとまつたところが刑務所の若葉八ツ手若葉のひつそりとして・お留守らしい青木の実の二つ三つ(みどりさんを訪ねて)雲かげもない日のあなたを訪ねて来た・藤棚の下いつせいにおべんたうをひらいて(紫雲藤...
種田山頭火 「旅日記」
...訪ね来て山羊に鳴かれる高遠・なるほど信濃の月が出てゐる飲んでもうたうても蛙鳴くさくらはすつかり葉桜となりて月夜・旅の月夜のふくろう啼くか水音の月がのぼれば葉桜の花びら・ポストはそこに旅の月夜で五月三日の月蝕・旅の月夜のだんだん虧(カ)げてくるアメの魚(ウヲ)・みすゞかる信濃の水のすがたとも井月の墓前にて・お墓したしくお酒をそゝぐ・お墓撫でさすりつゝ...
種田山頭火 「旅日記」
...それから西武電車で帰途花小金井駅で下りて畑と山林の間を十丁ばかり歩いて小金井土手の葉桜へ来た...
中里介山 「武州喜多院」
...花時が過ぎて葉桜が毛虫だらけになると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...葉桜になるとお松とたった二人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...葉桜と巨松の間をぬけ...
長谷健 「天草の春」
...円形の石の井筒(いづつ)の上に笠(かさ)のように垂れかかっている葉桜の上の方に...
森鴎外 「阿部一族」
...暫く庭の葉桜の枝で鳴き交わしていたが...
山本周五郎 「風流太平記」
...やがて葉桜に変ろうとする前の葉越しの季節は...
横光利一 「旅愁」
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