例文・使い方一覧でみる「落着き」の意味
スポンサーリンク...落着きさうもない... 
芥川龍之介 「戯作三昧」
...押鎮めてぐっと落着き...
泉鏡花 「活人形」
...結局は庭の半分だけを使用するという事に落着きました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...落着きもなく別荘をあとにしたのだった...
大阪圭吉 「白妖」
...落着きのない顔を顰（しか）めてまた母屋（もや）の方へ渡って行った...
徳田秋声 「足迹」
...暑中休暇の来るまで笹村は落着き悪い二階の四畳半に閉じ籠っていたが...
徳田秋声 「黴」
...忘れていらっしゃるかと思ってた」ひどく落着きはらった妻の態度に...
外村繁 「澪標」
...しっくりした落着きがなかった...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...落着きのない陰気な眼をし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分もその落着きを楽しみたい心が歴々（ありあり）と見えることもある...
中里介山 「大菩薩峠」
...大家（たいけ）の主人らしい落着きと品の中にも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一と休みしてから金は搜すとしようか」平次は落着き拂つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...落着きなくポケットの中を探っていたがやっと...
橋本五郎 「殺人迷路」
...糞落着きにおちついてトングとスプーンを使って毛彫細工のような克明な仕事をやりはじめた...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...「落着き具合が日増に本格となつて来た...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...圓朝は落着きを取り戻してきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...別人の落着きと沈勇があつた...
室生犀星 「めたん子傳」
...とにかく播磨から出た人で、関東に落着き、正式に播磨屋と名乗ったのは、私の知っているところではこの岡田君の家だけであった...
柳田国男 「故郷七十年」
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