...どうせそれまでは気の落ち着くことはないのですから...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「尼」
...ハルビンに落ち着くことになるだろう...
林不忘 「安重根」
...残りの円筒形の羊羹はちょっと吹くとまた竹筒の底に落ち着くのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...何よりも落ち着くことです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...いつでも病人はしばらくのあいだ落ち着くものだった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あの人は娘がもっと落ち着くのを見るまで自分からとどまってくれました...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それで誠一が代償の人形をきょう町から買ってくることに落ち着くらしい...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...非常に大きな帝国に落ち着くと...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...さすがは三千五百石を喰(は)む旗本だけに、氣が落ち着くと、自分で矢を拔き取り、有合せの布(きれ)を集めて、キリキリと繃帶(ほうたい)はしましたが、流るゝ血は、潮時と見えてなか/\止りません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ごたごたもすぐ落ち着くさ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...にわかに京の町中の家へはいって気も落ち着くものでないと思われるので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔はどこへ源氏の愛は落ち着くものか想像もできないという噂(うわさ)が田舎(いなか)にまで聞こえたものであった源氏の多情な...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...咽から下(さが)つて腹に落ち着くまで...
森鴎外 「金貨」
...フィンクはその影がどこへ落ち着くか見定めようと...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...ひとまずそこへ落ち着くことにきめたのである...
山本周五郎 「日本婦道記」
...すこし落ち着くに連れて...
夢野久作 「少女地獄」
...此(この)宿は最初和田英作(えいさく)君などの洋画界の先輩が泊つて居た縁故(えんこ)で巴里(パリイ)へ来る日本人は今でも大抵一先(ひとま)ず此処(ここ)へ落ち着く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...落ち着く先の居所だけでも聞いて...
吉川英治 「剣難女難」
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