...さあ……これから海が荒れるぞ...
泉鏡花 「霰ふる」
...牝牛は荒れるようすもなく...
伊藤左千夫 「去年」
...飲んだらなお気持が荒れる...
梅崎春生 「幻化」
...「――あんまり荒れないでちょうだい」「荒れるかもしれない」男みたいに言って...
高見順 「如何なる星の下に」
...雨が降つたら潮が多少荒れるばかりぢやない...
近松秋江 「湖光島影」
...吹き荒れる風と雨とに...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...その荒れる烈しさをこちらから想像すれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...荒れる時と、荒れない時は火の出具合が大変違うんだそうだ...
夏目漱石 「二百十日」
...山の模様はどうだい」「だんだん荒れるばかりだよ」「今日は何日(いくか)だっけかね」「今日は九月二日さ」「ことによると二百十日かも知れないね」会話はまた切れる...
夏目漱石 「二百十日」
...娘の手も荒れるでしょうよ」ガラッ八は少しばかりセンチメンタルになりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銚子(ちょうし)では酒の肌が荒れるから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...海の荒れるときは艀を出されず...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...顔が白粉落すと又荒れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...おれはふと思ふおれたちこそ苦闘する中国の兄弟に送られた××(1)の×(2)軍国境を越えて共に暴圧の鎖を断ち切る自由の戦士!いま丘を越え海を越えて武器を携え急×(3)に赴くおれたちではないかとけたゝましく響く喇叭の音におれはふと我に返る(……蒋介石ごときは問題ではない(わが敵はただ第十九路軍……砂風の吹き荒れる営庭で...
槇村浩 「出征」
...海が荒れるから今日は引返そうというような不自由極まる鑑賞方法に...
柳田国男 「雪国の春」
...吹き荒れる吹雪の彼方から...
山本周五郎 「風流太平記」
...――これは相当荒れるぞ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...――とそのうちに風がだんだん強くなる、浪は荒れる、大雨はやってくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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