...「暗の夜に掘つて來た毒草の根...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...さな葛(かずら)という蔓草の根を臼でついて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...草の根をわけても...
太宰治 「春の盗賊」
...草の根分けるような捜索を続けること二時間ばかり...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...雑木(ぞうき)に突きあたり草の根に足を執(と)られたりして...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...木の根草の根にも心を置かれる御身分として...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...また草の根をぶりぶりかき切るのも痛快なものである...
寺田寅彦 「路傍の草」
...かつは馬を取戻すためには草の根を分け石を起し...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...草の根から水の湧きだしてゐる黒く粘土と岩石とのだら/\した傾斜を上つたり...
徳田秋聲 「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」
...七月短歌會那須の野の萱原過ぎてたどりゆく山の檜の木に蝉のなくかも豆小豆しげる畑の桐の木に蜩なくもあした涼しみ露あまの川棚引きわたる眞下には糸瓜の尻に露したゞるも芋の葉ゆこぼれて落つる白露のころゝころゝにのなく青壺集わすれ草といふ草の根を正岡先生のもとへ贈るとてよみける歌并短歌久方の雨のさみだれ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...ああ草の根株は掘つくりかへされどこもかしこも曇暗な日ざしがかげつてゐる...
萩原朔太郎 「青猫」
...草の根などがいちめんにかがやいてゐた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...私は眼を閉ぢてなにかの草の根を噛まうとするなにかの草の汁をすふために 憂鬱の苦い汁をすふために...
萩原朔太郎 「定本青猫」
......
三好達治 「測量船」
...そのとき彼は丈夫なほうの足を草の根につっかけて横ざまに倒れた...
山本周五郎 「藪落し」
...草の根を這う鶉(うずら)のように――或る時は野鼠のような迅(はや)さで――彼はようやく有海(あるみ)ヶ原(はら)まで敵の眼をかすめて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...朝陽(あさひ)はいつもの朝らしく草の根にまで映(さ)してきた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...赤い秋草の根には...
吉川英治 「宮本武蔵」
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